㌰クラ雑記

㌰㌰クラゲの雑な戯言です

話の種類について

こんにちは。㌰㌰クラゲです。

先日こんなツイートをしました。

違いが分かって説明できるかのアンケートを行った結果がこちらです。

最終的に25票集まり、うち6票が「なんとなくわかるが説明できない」、1票が「わからないし説明できない」となり、意外と「話」について理解していない人も多いのかなと思って、この記事を書くことにしました。

話には種類がある

一般的に会話をする意味で使われる「話をする」ですが、その中には細分化するといくつかの種類があります。

これらは、日常的に使われている分、あまり改めて意識することはないことですが、ビジネスの現場に出たりすると、その違いをしっかり判別して使わないと、途端にお互いの話がかみ合わなくなります。

特に重要だと思われる種類を以下に挙げます。

  1. 提案
  2. 説得
  3. 振り返り
  4. 謝罪
  5. 意識のすり合わせ
  6. 話し合い

これらを少しずつ、具体例を交えながら説明していきます。

提案

まずは提案です。提案とは、何かしらの意見、案を提示することを示します。

例えば、仕事で不要な書類を作って廃棄していて、紙が無駄になっているとします。ここで、上司に対して「この書類は作っても廃棄しているので無駄になっています。もとから作らないほうが良いのではないでしょうか?」というような感じです。提案の際には、その根拠となることを示すとわかりやすいと思います。先ほどの例で行くと「この書類は作っても廃棄しているので無駄になっています。」が根拠です。その後の「もとから作らないほうが良いのではないでしょうか?」が提案です。

説得

説得とは、俗に言えば「説き伏せること」です。相手に自分の主張を納得してもらうために行います。

例えば、結婚するにあたって、彼女の父親から「お前に娘はやらん!」といわれているのを「どうやってお義父さんに賛成してもらおうか…」と考えてやるのが説得です。重要なのは、 あらかじめ自分の導きたい結論が決まっていて、そこにどう漕ぎつけるか 、という点です。話をしていてよくあるのは、「話し合いをしてるんだけど、なかなか彼女が折れてくれなくて…」と言っているパターンがありますが、自分が妥協することを許していない点で、これは話し合いではなく説得になっている、みたいなパターンがあります。「話し合い」については後述します。

振り返り

振り返りとは、過去のできごとについて、改めて目をやり、改善点などを探すことを言います。

例えば、夏休みの宿題を夏休み中に終わらせることができなかった子供がいるとします。その子供と一緒に「なんで宿題が夏休み中に終わらなかったのかな」「ちょっと遊びすぎたのかも」というようなやりとりをすることです。重要なのは「過去のこと」に目を配り、未来に活かす改善策を探す点で、元から未来に対して目を向けているものを振り返りとは言いません。

謝罪

次に謝罪です。これはよく聞くので誤解されている方は少ないと思います。謝罪とは、何か問題を起こしたことについて責任がある人が、その問題を引き起こしたことについて謝ることです。

重要なのは、再発防止策を講じるのは「謝罪」ではないというところです。再発防止策を講じるのはあくまで提案であり、厳密には謝罪には含まれない点にあります。ただ、現実的には再発防止策を講じるのがセットになるケースがほとんどです。

例えば、友達との待ち合わせの時間に遅れた時に、「遅れてすまん」と謝ることが謝罪ですね。

意識のすり合わせ

意識のすり合わせは、基本的に生活している中では聞くことはめったにありませんが、ビジネスに身を浸しているサラリーマンなどには馴染みのある言葉なのではないでしょうか。

意識のすり合わせとは、お互いが現在の状況をどう捉えているかの認識を確認しあい、お互いの認識を一致させることです。

例えば、夫婦の共同の家計を管理している妻から「今月飲みに行きすぎなんじゃないの?今月はもう5回も飲みに行ってるよ。」と言われたときに、夫が「でも、7月には10回行ってたんだから、これでも半分しか行ってないよ」という返答をしたとします。お互いに主張が食い違っていますね。この中で、妻側は「飲みに行く回数が多いので、家計を圧迫している」という認識がありますが、夫は「自分は前により多くの回数行っていて、その時に許されているのだから、今回も許されるはず」のような認識がある状態です。ここで、夫婦で家族会議を開き「家計を圧迫していること、以前は許されたこと」を共有し、お互いに相手の認識を理解することで、「夫は以前許したから今回も許されると思っている」「妻は家計が心配だから今回は注意された」という現状を、 お互いに 認識しあうことになります。これを「意識のすり合わせ」と言います。

話し合い

最後に話し合いですが、これは多くの人に使われている上、それぞれによって前提としていることに違いができやすい言葉でもあります。ここで紹介するのは、私なりの解釈になりますが、結構当たってるんではないかと思っています。

話し合いとは、お互いに主張をして、お互いの妥協点を探して着地させることです。重要なのは、どちらか一方が妥協するわけではなく、 お互いに妥協する という点です。片方をどうやって妥協させるか、ということになると、「説得」になってしまい、「話し合い」とは言えません。お互いの主張をお互いが聞きあい、そしてお互いが変化することが必要です。

例えば、修学旅行で同じ班のクラスメイトと、「修学旅行で京都を回るときに、どこを回るか」を話し合うとします。この時、あなたは「有名な観光スポットを全部周りたい」という主張があるとします。一方もう一人は「有名なお菓子を食べ歩きたい」という主張を持っているとします。ここで、お互いに主張を聞きあい、最終的に「清水寺は最低限回るけど、そこの近くにある金平糖屋さんには最低限入ろう」とお互いに妥協しあうことが「話し合う」ということです。あくまで、「私の意見を採用するか、あなたの意見を採用するか」 ではない ところがポイントです。どちらの主張も満たしつつ、どちらも同じくらい我慢してもらう、こういった話のことを指します。

所感

今回のアンケートでは25票しか入りませんでしたが、自分の肌感覚では、もっと多くの人が違いを分からず、今はどの話をしているのかわからない、みたいな状況が結構頻発しているように思います。特に話をするときは無意識的にこれらを流れで切り替えているため、なかなか自分でも意識していないことが多いです。

コミュニケーションがうまくいかないことの多くは、前提が共有されていなかったり、お互いに誤解をしているケースがほとんどです。それらを解消する1つのてがかりとして、今回の記事を思い出していただければなと思います。

ではまた👋